デイトレ

デイトレ(デイトレード)とは、数分から~数時間の短い時間で利益(pips)をこまめに稼ぐ手法です。
一日の中で何回も売買をし、その日の内に決済をして、次の日にポジションを持ち越さない手法です。
昔はプロの機関投資家が行う手法とされてきました。

まだ、FXが未成熟の時代は取引コストが高く、FX会社による約定拒否など一般投資家が短期売買をする環境が揃ってませんでした。
現在ではFX業界の競争激化に伴いコストが劇的に下がりデイトレを一般の投資家が行える環境が揃いました。
リスクを極力減らし、負けにくい取引方法として今大変注目されている手法です。

時代は長期保有から短期売買へ

デイトレが注目されるようになったもう一つの理由がサブプライムローンの破綻やギリシャ問題による不景気です。
これによって為替相場は大きく荒れました。
スワップ益を狙うには長期保有が前提ですが、この相場の大変動によって長期保有ができずにロスカットが相次ぎました。

FXの魅力はレバレッジによる少ない元手での大きな取引です。
これは相場が安定している状況では非常に効果が大きいです。
しかし今の時代のように為替が大きく動く時代はプロのトレーダーでも簡単には読めません。
長期に保有することがリスクになる時代になってしまいました。

デイトレ(短期売買)ならリスクを回避できる

デイトレのメリットはリスクが回避できると言うことです。
相場が大きく荒れて危険を感じたらポジションを決済してしまえばいいのです。
金利狙いの長期保有の場合や含み損があまりにも大きい場合、決済をためらってしまうものです。
決済をためらっているうちに損失が膨らみ、ロスカット(強制決済)になってしまうトレーダがサブプライムローンの破綻やギリシャ問題で続出しました。

損失が限定されるデイトレでは危険を感じたらすぐに決済をして相場が落ち着くのを待つことができるのが大きなメリットです。
基本的にポジションを次の日に持ち越さないは用心発言に代表される急激な相場の影響を受けません。デイトレは大きな損をする可能性が非常に少ないです。

「寝てる間に相場が急変してロスカットされてた」と言うことが無いのもデイトレの大きなメリットの一つです。

また、デイトレなら相場の大きな変動はリスクにはなりません。むしろチャンスになります。細かく何回も売買をして利益を稼ぐデイトレは相場の変動こそがチャンスです。

デイトレでの利益の目安

デイトレ(デイトレード)では1回の取引で20~50pips程度の利益を狙います。
一回の利益幅は少ないですが、レバレッジをかけて大きな取引をすることにより、実際は長期運用より、短時間で大きな利益を上げることができます。

投資資金が少ない状態からFXで大儲けして、専業トレーダーになった方はほとんどがデイトレを行っています。
昼間にデイトレをされるトレーダーも多いですが、大多数は値動きが激しくなる夜から深夜にかけてデイトレを行います。

特に値動きが激しく、一方的なトレンドになりやすい経済指標発表時や要人発言の時は絶好のデイトレチャンスです。

少ない資産で大きな成果が出るデイトレ

大きなメリットが圧倒的な資金効率の良さです。
元手が少なくても細かく売買を繰り返すことで大きな利益を上げることができます。

資産が少ない一般投資家で成功されている方はほとんどがデイトレを行っています。
数を重ねることで資金の福利効果が高くなり資産増加も早くなります。

デイトレでの注意点

デイトレでは1日に何回も売買を行うので、取引コストがかかります。たった1銭のコストの違いが年間に直したらものすごい差になります。

低スプレッドで有名なDMMFXの0.3銭と某証券会社系の2銭のスプレッドだと一万通貨あたり、170円の手数料差が出ます。 通常FXはレバレッジを効かせて取引を行うので、レバレッジ10倍で1日10回取引を行った場合は
10万通貨×10回×150円×=1日17,000円
10万通貨×10回×150円×365日=年間6,205,000円

の手数料差が出ます。 低スプレッドのFX会社を使うのが必須条件となります。

もし現在使っているFX会社のスプレッドが高い場合は、他のFX会社にも口座を開いてデイトレはそちらで行うことを強くおすすめします。
デイトレは一瞬の判断で売買をする手法です。つまり多くの情報を同時に収集して判断しなくてはなりません。

基本的には画面を何台か用意してチャート用、情報分析用等最低でも2台の画面が必要になります。
また、ノートパソコンでのトレードはデイトレではおすすめできません。

ノートパソコンで主流の17インチの画面ではどうしても表示できる情報量が少なくなり、一瞬の判断ができません。
ディスクトップで最低でも19インチ以上のモニター2台体制がデイトレを本格的にやる場合には必要です。

どの通貨がデイトレ向き?

スプレッドの狭い米ドル/円やユーロ/円、値動きが大きいポンド/円の通貨ペアがデイトレ向きだと言われています。
ユーロ/ドルも値動きがある程度ありデイトレをしやすい通貨ペアです。
デイトレを行う上で一番大切なのはスプレッドです。
スプレッドには徹底的にこだわって低スプレッドのFX会社を使いましょう!

毎月キャンペーン等で一番低コストのFX会社が変わります。
複数のFX会社で口座を開き、資金を移動して今月一番低コストのFX会社で取引をするのがデイトレでは一般的です。

デイトレで勝てる環境

デイトレの環境作りとして「情報用口座・チャート分析用口座・トレード用口座」を用意しておくのが理想です。
本格的にトレードを行うのなら2台のPCを用意するか、デュアルディスプレイ(一つのパソコンに二つのディスプレーをつなぐこと)を用意するのが理想です。

チャート分析やテクニカル系の情報を別画面で見ながらデイトレをすることがデイトレの成功率UPにつながります。
相場の方向性を知ることはとても大切なことです。
特に市況情報やマーケット情報、大口機関投資家の売買状況とダウなどの米国株式市場の情報はおさえておきたいものです。

複数のFX業者を同時に使うと今まで出来なかったことが出来るので、何か機会があればチャレンジしてみてください。

デイトレの考え方

デイトレは利幅を狭くするかわりに損失をより少なくして確実にプラスにしていくという戦略です。
効率良く稼ぐには確実に利益を確保する利食い設定だけでなく、損失を効率よく切り捨てる損切りの設定も必要です。

一回あたりの損失を小さくするということは利幅の設定より、損失の設定を狭くして損切りを細かく行うと言うことです。
またどのタイミングでロングorショートするかも重要です。

スイングトレードなど期間が長いのである程度マイナスにいくことも想定して取引を行いますが、デイトレの場合はマイナスに行くと即損切りですから独特の相場感覚が求められます。

デイトレのデメリット

一回の利益が少ないので損切りをしっかりと管理しないと一回の負けで利益が全て吹っ飛んで逆にトータルでマイナスになることがあります。

間違った方向にエントリーしてしまうとすぐに損切りに引っかかってしまい、そのあとプラスに戻って「あの時損切りしなければ…」と思ったり、今度は損切りを設定していなかったら「どんどんマイナスになって強制ロスカットされた」というミスが多くなり負けが続いてしまうこともあるかもしれません。
デイトレは始めのエントリーに全てがかかっていると言っていいでしょう。
相場が向かっている方向を的確に捉える分析能力が必要不可欠です。

デイトレで勝率をUPする方法

デイトレで勝率をUPさせる方法は下記の通りです。

?@スプレッドが狭い(安い)FX会社を使う。
?A複数のFX口座を使い分ける。
(最低でもトレード用と情報分析用の2つ)
?BPCの画面を2画面にする(ダブルモニター)
?C損切りをこまめに行う。
?D慣れるまでレバレッジはあまりかけない。

デイトレのまとめ

デイトレはFX初心者でもできる簡単な手法です。
まずは、20pips動いたら利益確定、10pips下げたら損切りというルールでトレードをしてみてください。慣れてきたらレバレッジを上げてもっと狭いpipsで細かく売買をしてください。

テクニカル分析をしながら自分に最も合うデイトレのルールを決めて行きましょう。
損切りだけをこまめに行えば、大損するリスクが少なくなります。

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