英字の用語集【3】
LTCM
Long Term Capital Managementの略で、1998年10月に破綻した米系ヘッジ・ファンドです。このとき、ドル円は2日間で30円ほど下落しましたが、この大暴落の背景のひとつにはLTCMの破綻があるといわれております。NASDAQ
NASDAQ(National Association of Securities Dealers Automated Quotations)は、1971年に全米証券業協会(NASD)の主催でニューヨークに開設された株式市場で、ハイテク関連企業やインターネット関連企業が数多く上場いるのが特長です。NASDAQで取引されている約5,500銘柄のすべてを時価総額加重平均で算出した指数が「ナスダック総合指数」で、1971年2月5日の株価を基準値100として算出されております。
OCO注文
OCOはOne side done then Cancel the Other orderの略で、優先順位のない2つのオーダーを同時に出し、どちらか一方が約定したならば、残りの一つは自動的に取り消しになるという注文方法です。たとえば現在、1ドル=115円でドル買いポジションをもっていて、もう少しドル高になりそうだと期待しているが、逆にいくようなら1度ポジションを決済したいと考えているとします。
その場合、117円までいったならば利益確定をし(指値注文)、逆に114円になったならば損切りをする(ストップ注文・逆指値注文)、という2つのオーダーを、OCO注文を使うことによって一度に出すことができます。
OPEC
石油輸出国機構(Organization of the Petroleum Exporting Countries)。石油産出国の利益を守ることを目的に1960年9月14日に設立された産油国の組織で、加盟国は現在12ヶ国。本部はオーストリアのウィーンにあります。
OPEC総会
OPEC総会は年4回(3、6、9、12月)定期的に開催されますが、その他にも必要に応じて臨時に開催されることもあります。OPEC総会の主な議題は、イラクを除くOPEC加盟国の原油生産量枠をどうするかについてです。
つまり、OPEC加盟国が原油生産量を増やすようにするのか、現状維持か、それとも減産するのかについて話し合われます。
S&P500
アメリカの投資情報会社であるスタンダード・アンド・プアーズ社がNASDAQ、ニューヨーク証券取引所、アメリカン証券取引所に上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を基に算出している株価指数です。この指数は時価総額加重平均型株価指数、つまり(対象銘柄の時価総額合計)÷(一時点での時価総額合計)という式で算出されております。
S&P500の表記単位はポイントで、値動きの単位は0.01ポイントとなっております。
TTB
銀行の電信買相場(Telegraphic Transfer Buying Rate)の略称です。「Buying」とありますが、企業や個人の立場から見れば「外貨を売る(買ってもらう)」ということになります。
一般的にTTBは、基準レートである「仲値(TTM)」よりも手数料の分だけ安いレートとなります。
たとえば仲値が1ドル=100円で、手数料が1ドルあたり1円だとすると、TTBは1ドル=99円となります。
TTM
仲値のことです。銀行が個人などの顧客取引や、10万ドル未満の外国為替取引をする際の基準レートとして用いる外国為替レートを仲値といいます。
東京市場の場合、一般的には、午前9時55分ごろのレートを参考に仲値を決めていますが、仲値は銀行によって若干異なります。
なお、仲値決済のドルが不足しているときに「仲値が足りない」あるいは「仲値不足」といわれたりします。
その場合、足りないドルを市場で購入する必要がありますから、そのドル買いによってドル円相場が上昇することがあります。
TTS
銀行の電信売相場(Telegraphic Transfer Selling Rate)の略称です。「Selling」とありますが、購入する企業や個人から見れば「外貨を買う」ということになります。
一般的にTTSは、基準レートである「仲値(TTM)」よりも手数料の分だけ高いレートとなります。
たとえば仲値が1ドル=100円で、手数料が1ドルあたり1円だとすると、TTSは1ドル=101円となります。
T-BOND
米国政府が発行する、償還期限が10年を超える利付債のことを指します。WTI
WTIとは世界最大規模の先物市場と言われているニューヨークマーカンタイル取引所(NYMEX)にて取引されている原油先物です。WTIはウエスト・テキサス・インターミディエート(West Texas Intermediate)の略ですが、Intermediate(日本語訳は媒介物)の名の通り硫黄分が少なく、ガソリンを多く取り出せるほどの高品質となっております。
日々の取引量は日量8,000万バレルと言われる世界の原油供給量を超える1億バレル分に達すると言われております。
単位である「バレル(barrel)」の語源は「樽」であり、1バレルが約159リットルとなっているのは、かつて取引に用いられていた樽の容積が約159リットルであったことに由来するとされています。